「手書きはがきの極意」
「手書きはがきの極意」
筆者は7~8年前に、手書きはがきに関する書籍を読み漁った時期があった。
それらを総括すると、
「手書きはがきは、このデジタル時代において、大変に人の心を打つものである。
そしてその、手書きはがきの効用は、ビジネスにも十分応用できる」
というものである。
手書きはがきといっても、
「いつ、誰に書いたらいいかもわからないし…」
という声が聞こえてきそうだが、
答えは簡単で、
「書きたい時に、書きたい人に書けば良い」。
最近は情報規制が厳しくなっているのかもしれないが、筆者の時代には、卒業アルバムなどに、恩師たちの住所が載っていた。
その住所をもとに、
「最近はいかがですか?
私の方は…」
と、一歩、踏み進めて、中身はなんでも良いから、綴ってみることだ。
懐かしい相手から、手書きのはがきをもらった相手は、きっと狂喜するだろう。
そう、手書きはがきの最大のメリットは、
「相手を喜ばせること」
なのだ。
筆者の場合、余計な時候のあいさつなどはすべて省き、いきなり本題から入っている。
使用するのは、太めの油性ボールペンで、太く大きな字の方が、相手にパワーを届けることができる。
筆者も、手書きはがきを始めてから、かつての恩師たちと再び連絡を取れるようになり、
時には人生相談に応じて頂いている。
また、取引先の金融機関の担当者に暑中見舞いを送ったのがきっかけで、酒を飲みにいく間柄になったこともある。
別に、恩師でなくても構わない。
社会人であれば、名刺交換した方に、
先日のお礼を述べるだけでもよい。
ポイントは、すべての手書きはがきにおいて、
内容は深入りせず、「ありがとう」などを伝えるまでに留め、返事を期待しないことだ。
今のSNSのように、返信を強要するものでもないところが、またよい。
筆者の場合、はがきは50枚、100枚単位で購入していて、
何か動きがあった折には、
「書きたい相手に、書きたいように」書いている。
初めは、たった三行からで構わない。
あなたも、手書きはがきで、「ありがとう」を伝えることを初めてみてはいかがだろうか。
このデジタル時代において、手書きはがきを書く習慣のある人物など、
1000人に1人程度であろう。
逆を言えば、手書きはがきを続けることで、
1000人に1人の存在になれるのだ。
これを習慣化しない手は無い。
「本日のポイント」
「手書きで、ありがとう、を伝えよう」
2021年2月2日
安川 典孝