「とってもマジメな、大悪役」

「とってもマジメな、大悪役」


筆者のブログの読者には、「マジメな」方が多い。

今はまだ、身内に多く知られているに留まるブログだが、

多くの方が、

「更新、楽しみにしているよ!」

や、

「記事、タメになります!」

といった感想を、律義に送ってくださっている。

それはそれで、とってもウレしいのだが、今回は、「マジメ」

なんだけど、「なんだか毎日、疲れてしまう」、そんな読者様に

向けて、記事を綴ろうと思う。


まず、「マジメ」なのは、とっても良いことであることは、間違いな

い。

「マジメ」、言い換えれば、「勤勉」、「礼儀正しい」、「努力家」

いったところだろうか。


筆者も、今でも、「マジメさ」を誉めて頂くことも多い。

「安川さんは、マジメで、優しい。」

といった評価を頂くことも多く、それはそれで、やはり、とっても

ウレしい


筆者の場合、少年時代は、「もっとマジメな少年で」あった。

勉強はきちんとしていたし、目上の方の言うことには、素直に

従っていた。

生徒会や学級委員に選ばれたことも、何回もあった。


ところが、「マジメな生き方」というのは、何処かツラいものがある。


人間、どこかで「ガス抜き」をしていかないと、文字通り、

「バースト」してしまう。

マジメすぎて、「毎日がツラい」「いい人と思われるのがツラい」

「他人のちょっとした言動が気になる」

という方は、


「自分の中に、『悪』を取り入れてみたらよい。」


ここで言う、「悪」というのは、社会通念上、許されない行為や、

犯罪となる行為は、もちろん、除く


プロレスを例にとってみよう。


プロレスには、たいていの場合、「正統派」と、「悪役」が存在する。

「悪役」は、「悪役」を演じているだけであって、普段から、

竹刀で人を叩いたり、テーブルの上に人を落としているワケでは

ない。


知らない方には、相当な暴露になるとは思うが、プロレスというのは、

きちんと台本通りに進められ、どこでどういう流れを作るのかも、

きちんと事前に「打ち合わせ」している。

もちろん、勝敗も、あらかじめ決まっている。

そもそも、プロレスの技というのは、相手の協力無しには、成立

しないし、みんな、ケガをしないように、細心の注意を払っている。

そういった意味では、「最強の演技、エンターテイメント」なの

かもしれない。

(もっとも、筆者は、10年近く、プロレスを観ていないが)


「悪役」にこそ、「根がマジメで、優しい人」が多いのである。

マジメ過ぎて、「毎日が疲れる」という方は、これを少し、

見習ってみてはどうだろうか。


先述の通り、社会通念上、許されない行為と、犯罪に値する行為は

別として、少し、「悪」を取り入れてみたら良い。


LINEやメールの返信くらい、あえて遅らせたって、どうってことは

無い。

友だちとの約束を、ウソついて断ったって、どうってことは無い。

毎日、酒がやめられなくたって、別にどうってことも無い。

禁煙化がますます進むが、紙タバコがやめられなくたって、まあ、

いいじゃないか。


そういった、ちっちゃな「悪」で、あなたから離れていく人

たちは、本当の友人ではないのだ。


「あの人は、いつもがんばっているから、ああやってガス抜きを

しているんだな。」

と思って寛容してくれるのが、真の友人だ。


これは何も、友人関係だけでなく、夫婦間や会社、学校での関係にも

多く当てはまる


毎日、妻にカンペキな家事を求め、少しでもなってないと、

怒鳴り散らす、なんて夫も、世の中にはいるみたいだが、それは完全に、妻の人権、人間性を無視している。

妻も妻で、毎日、夫に怯え、カンペキな家事を自分に課してしまう。


こういった状況にまでなってしまうと、自治体の無料相談などを

利用して、さっさと離婚してしまえば良い。


筆者は特にそうだが、お互いに「Win-Win」の関係が築けない

相手とは、あまり関わらないようにしている。


人生は誰しも、平等に1回きりだし、その中で付き合える人間も、

ごくわずかである。


マジメに、「誰とでも仲良くしよう」なんて考えは、捨てた方が良い

その方が、とっても楽ではないか。


加えて、「誰とでも仲良く」なんてのは、事実上、不可能なのだ。


人間は、みな、それぞれの個性があるし、筆者なんて特に、

「個性のカタマリ」なので、「画一化」が大好きな、「銀行」にいた頃

などは、完全に目をつけられていた


人間関係、人づきあいで苦しかったら、一度、「人間関係の整理」

をしてみよう。


あなたに「悪」の面が見えても、何が見えても、なお、あなたのそば

に残ってくれた人が、「生涯の友」だし、「大切にすべき人」だ。


苦しいときは、「そっと深呼吸」だ。

そして、ちょっぴり、「悪」を取り入れてみたら良い。


真の正義のヒーローは、いろいろな面を持ち合わせるが、

「勧善懲悪」で、最終的には、「善き行い」に努める人間だ。


あなたの明日が、ちょっとでも、ラクになりますように。


「本日のポイント」

「悪役も演じて、人生をラクに」


2021年1月14日


安川 典孝

2021年01月14日