「読書ノートを作ることについて」

「読書ノートを作ることについて」


筆者のようなブログを綴っていると、高確率で、

「読書ノートは作った方が良いのか」

という質問を受ける。

それに対しては、「根気」と「粘り強さ」があれば、作った方が

良いですよ、とお答えしている。


例えば、巷にあふれる、「読書術」の類の本では、A4用紙1枚程に、

その本の要約をまとめていく、というものが多いように見受けられ

るが、筆者はあまり、オススメしていない

要約作業も、確かに脳みそをフル回転させる作業なのだが、

昨今のビジネス書などでは、要点がチャプターの終わりに、うまく

まとまっているものも多いので、そちらを活用した方が良いかと

思う。


それよりオススメなのが、「本の抜き書き」である。

かなり、時間と労力が要るが、本を読んでいて、心を打たれた箇所

これはノートに書き留めたいな、と思った箇所を、ノートに書写

していくのだ。

使うノートは、モチベーションの面でも、モレスキンなどの高級品

良いと思われる。

根気強く、この「抜き書き」作業を続けていれば、やがて自分自身の

バイブルが出来上がるのだから、ノート1冊に3000円ほどをか

けるのも、悪くはない


筆記具にも、それなりのこだわりを持つべきだ。

高級ボールペンや、高級万年筆を使うと、よりモチベーションアップ

につながるだろう。

色も、黒だけではなく、などで書いてみても、良いかもしれない。

実は筆者自身は、この「抜き書き」ノートを作成しようと意気込んで、

途中で挫折してしまったタイプなのだ。


繰り返すが、「根気」と「粘り強さ」そして、「時間」のある程度

ある方には、非常にオススメである。


文豪の、あるいは、人気作家の書体を、「そのまま真似る」という

のは、大変な勉強になるだろうし、のちに、「自分だけのバイブル」

という、とてつもない財産が出来上がる。


では、筆者のように、ものぐさな人間が、読書ノートを作りたい場合

は、どうすればよいか

基本的に、読書ノートは取らず、思うがままに、乱読していったら

よいと思う。


筆者はこれまで、生涯で約1400冊の本を「乱読」してきた。

ジャンルも本当に様々だし、「熟読」に値しないと思った本は、

すべて「速読」で済ませてきた。


ところが、これで、得るものも大きいのである。


筆者は現在、通常のビジネス書であれば、だいたい、30分で

読了することができる。

先述の、本の「抜き書き」を考えると、1冊の本の中で、だいたい

書写したい分量が、手書きで1時間ほどかかる分量であったと

したら、1冊30分の速読術を身につければ、その間に、「2冊」

読めることになる。


もちろん、読書は、早ければいいというものではない


ゆっくり読むことで、味わえる本もたくさんある。


どうしても読書ノートのようなものを作成したい場合は、

ポケットサイズのノートに、本の抜き書きや、感想などの

「走り書き」をオススメする。

「走り書き」であったとしても、読書の内容を記録に残すか

残さないかでは、やはり大きな差が出る。


要は、一般的な書籍で言う、「読書ノートの作り方」のような類の

情報を鵜呑みにせずに、自分の性格などに最も適した「読書ライフ」

を送っていくことだ。


読書ノート作成に躍起になって、本がキライになってしまっては、

本末転倒だ。


お読み頂き、ありがとうございます。


「本日のポイント」

「自分に適したノート作りを」


2021年1月24日

安川 典孝

2021年01月24日