「神学の基礎知識は、必要不可欠」

「神学の基礎知識は、必要不可欠」

(2020年5月14日の記事を、加筆修正)


初めに明らかにしておくと、筆者はキリスト教徒ではないし、キリスト教関連の宗教に属しているワケでもない


ただし、大学は「英米文学科」を出ているため、キリスト教の基礎知識は、その際に少し「勉強したつもり」だったが、それでも足りなく、

「西洋の文学の誤読につながった」、

あるいは、「深読みにつながらなかったのではないか」


と、今では反省している。


当時、学科の閲覧室に、多方面の英語の雑誌がおいてあり、

米国のニュース週刊誌、「TIME」などにも挑戦してみた

が、「聖書などからの引用」といった、高尚な表現も多く、

当時、大学生だった筆者は、まるで歯が立たなかった

とが、まだ記憶に新しい。


それくらい、特に「西洋文学」を学ぶ上では、キリスト教 (以下、学問的に、「神学」と表現する)

の基礎知識が必要不可欠である。


時の米大統領、民主党の「バラク・オバマ」氏も、敬虔な

クリスチャンであることも、当時の語学雑誌などでは、

記事に取り上げられていた。


西洋文学は、もちろん「作者」と「モノ」にもよるが、

あらゆる面で、「神学の仮面」を被っている。


その背景の多くで、神学がよく根付いていたりして、

「聖書からの引用」なども多く、「神学の基礎知識」が

無ければ、簡単にはその「真意を得たり」、「深読みする
こと」、「よく理解すること」は、概して難しい


筆者は、神学には、マリアの処女受胎など、


解釈の難しい、もしくは理解することは難しい点も多く存在するとは思っているが、

それがイエス・キリストではないにしても、「神」の存在は否定はしないし、


何より、「信仰は自由」だと思っている


しかし、一般的な成人として、「世界三大宗教」

(仏教・キリスト教・イスラム教)の基礎知識くらいは頭に

入れておきたいし、今現在、世界で起こっていることの、

「宗教的背景」も、よくわかるようでないといけない。


先述した記事の、「新聞から多くの情報を狩猟する」

ことも、政治・経済・宗教の基礎知識が、ある程度、

バックボーンとして、備わっていることが要求される。


ただ、本ブログにたどり着くほど、勉強熱心なあなたに

は、「真の教養人」になって頂きたいし、

「真のグローバルエリート」を目指して頂きたい。


その際、「神学の基礎知識」は必ず役に立つし、

TPOに応じて、知っている知識を披歴すれば、

あなたと接したグローバルエリートも、あなたに一目置く

であろう。


米国、英国などでは、本当に熱心に、毎週教会に通って

いるようなクリスチャンは、人口の数パーセントのようだ

が、日本人の想像以上に、「神学」は深く根付いている

 


筆者にとっては、「暴君」である、「ドナルド・トランプ」

も、やはり敬虔なクリスチャンのようだが、氏の、大統領

時代の言動を見ていると、甚だ疑わしくもあった



政策として掲げていた、「自国第一主義」だが、神学の観

点からしたら、「弱者の救済」(経済的に弱い立場の国々

の救済)の方が先だったのではないだろうか。


未だに世界を震撼させている、「新型コロナウイルス」に

関しても、

「たちの悪い中国ウイルス」

と、氏は過激に表現していたようだし、どこか、「俗的」な、

「モラルと品性に欠けている」と、筆者は見ていた。


筆者のブログの読者様には、これからの国際社会を担う

若者も多いので、最後に、ひとつだけアドバイスを。


これは、当時大学生だった我々に、英文学史を教えていた

教授が警告してくれたことだが、特に西洋では、

「自分は無神論者」

などと安易に発言してはならない


それは、あなたの知的レベルがはっきりしてしまうだけで

なく、キリスト教が深く根付いている文化に、「放火」をす

る行為である。


特に何も信じていなければ、

「特定の宗教は信じてはいませんが、神の存在は信じています」

ぐらいに答えておくのがちょうどよい


少なくとも、無用な宗教的対立は、防ぐことができる。


お読み頂き、ありがとうございました。



「本日のポイント」

「神学の知識を、仕入れてみる」


           2021年1月4日

            安川 典孝

2021年01月04日