「賽は投げられた」

「賽は投げられた」


この言葉を、ご存じであろうか。

デジタル大辞泉によれば、

「事ここに至った以上は、もはや断行するしかないということ。」

とある。

1日1日を、この「賽は投げられた」のごとく生きてみると、

その充実っぷりが、また一段と変わってくるように思う。


昨今の、新型コロナウイルスの世界中の蔓延により、全くの

「安全」というものが無くなった

漠然としていた「危機」可視化されたといっても良い。

先の見えない、「対ウイルス戦争」が始まったのだ。


その為、老若男女問わず、1日1日を「真剣に」生き抜く姿勢が

重要視されてきた。


この、「非常事態」、「対ウイルス戦争」の時にできることと言えば、

やはり、「勉強」であり、「読書」だ。


それも、「仏典」、「聖書」などの「宗教学」や、「哲学」など、小説

やライトノベルより、「より重い」、「本格的な」読書ができる時代が

到来した。


第二次世界大戦中の最前線の兵士では、野営の夜などに、

よく読書をして過ごしたという。


「明日、自らの命が散るかもしれない」、そんな中で読んでいたのは、

「宗教学」や、「哲学」の本が多かったという。


「明日、死ぬかもしれない身」では、小説などは、頭に入ってこなか

ったのではないだろうか。

より、「死生観」や、「人間としての真髄」について書かれた本が、

最前線の兵士の間で読まれたのも、納得はいく


時は2021年、現在では、新型コロナウイルスとの戦争だ。


全世界での死者は、200万人を超え、いつ、我が身が罹患しても、

そして、死に至っても、おかしくはない


結局のところ、「賽は投げられた」で、「もう引き際もない」、

という覚悟で、毎日を生きるしかない。


有名な高僧の言葉に、「ひとっ時も無駄にするな」という言葉

がある。

人生は有限である。

であれば、ひとっ時も、無駄にしている時間はない


特に、若いうちは、遊ぶ間を惜しんで勉強すべきだ。

「若いうちの苦労もは、買ってでもしろ」

とのことわざの通り、「人生の早期段階」で、人より苦労をしておく

ことは、のちの人生に大きな、プラスの影響を与える。


早熟で成功してしまう人は、確かに本人の努力もあるが、生まれ持っ

「運」によるところも大きい


運に頼りたくなければ、若いうちから、苦労を買ってでよう。


その為の「努力」の手段として、読書はうってつけだ。


お読み頂き、ありがとうございます。


「本日のポイント」

「常に、賽は投げられている」


2021年1月21日
安川 典孝

2021年01月21日