「修養・和の心」

「修養・和の心」

新渡戸稲造、「修養」を読了した。

同じく、新渡戸稲造、「武士道」は、言わずと知れた、日本人

必読の書だが、この「修養」も、「武士道」と並ぶくらいに、

日本人の必読の書であると思う。


日本には、古来からの美徳がたくさんある。

例を挙げればキリが無いが、今はもちろん、存在しないが、

筆者が最大の美徳であると感じるのは、「切腹」である。

もちろん筆者は、現代における、自殺をほめのかしているわけでは

ないし、切腹をすすめているわけでもない


ただ、その、責任の取り方、自らの腹を切って自害することによって、

恥の始末や、責任を取っていった、最期の美学を称えているのである。


よりリアルな描写は、「武士道」にも書かれているが、あまりに描写

してしまうと、筆者もこういった類も、ニガテなので、この辺で

とどめておく。


なんとも美しい、最期の選び方のように思う。

「武士道」に出てくる描写を読んでいると、とても壮絶なのだが、

これ以上の美徳が、世界に存在するだろうか。


詳しくは、ぜひ、新渡戸稲造、「武士道」、そして、「修養」を紐解い

て頂きたい

やはり、日本人なら、必読の書だ。


いささか、切腹はオーバーな例であったが、今の日本人に、

「和の心」、「武士道精神」が失われていることは、確かだ。


中学校の教科書でも習うくらい、しきりに、「政教分離」が強調され、

「宗教教育」というか、「真の道徳教育」退廃しつつある。


新渡戸稲造、「武士道」の序説で、

「日本では、宗教無しで、どうやって道徳を説くのですか!?」

との外国人の問いに、新渡戸稲造は、

「いささか閉口した」

とあるように、外国人からしたら、宗教無しでの道徳教育が、

とても奇妙だったのだろう。


かつて、某総理大臣の、「神の国」発言があった。

「日本は、天皇を中心とする、神の国であります。」

との発言に対し、

「政教分離に違反している」

「天皇擁護の発言だ」

と、マスコミが大バッシングしたのだ。


だが、筆者に言わせれば、この総理は、日本国の「真実」を述べたに

すぎないと思っている。


それに、総理大臣の発言と言えど、一個人の考え方なので、正解も

不正解も、そこには存在しない


「日本は、天皇を中心とする、神の国」

これは、まぎれもない事実だ。

太古から、日本には、「八百万の神々」がいると信奉され、

人々は、神々を恐れ、奉った。


「天皇の神格化」というのは、世界大戦に突入するにあたり、

国民の洗脳の為に「軍部が悪用」したものと、筆者は見ている。


それに、日本には、昔から、「お天道様が見ている」という、

素晴らしい言葉があるではないか。


善き行いも、悪き行いも、すべて、「お天道様が見ている」

と思えば、「勧善懲悪」で、明日も善き行いに努めよう、と考えるこ

とができる。

それに、「汎神論」ではないが、「万物に神が宿っている」

考えれば、食べ物も洋服も、粗末には出来ないし、人にウソを

ついて騙したり、なんてこともできない


我々、日本人は、古来からの「武士道精神」誇りを持ち、

この、「神の国」の威厳を大切にするべきだ。


それらを深く学ぶためには、新渡戸稲造の、

「武士道」と「修養」を読めば、十分過ぎるくらいだ。


古い言葉かもしれないが、「西洋にかぶれる」のは、簡単だ。

しかし、自国の素晴らしい文化を、再認識して頂きたい。


「サムライ」の精神を忘れてはならない。


お読み頂き、ありがとうございます。


「本日のポイント」

「武士道精神を呼び覚ませ」


2021年1月19日
安川 典孝

2021年01月19日