「人を愛するキモチ」

「人を愛するキモチ」


この世で、「人を愛するキモチ」に勝るものは無いだろう。

それは何も、恋人を愛するキモチ、夫婦が、お互いを愛するキモチに

留まるものではない


親子愛、兄弟愛、姉妹愛、そして、隣人愛と言ったところか。


「愛」があれば、戦争は起きない、というのは、全くの美辞麗句だが、

それでも、「愛」があれば、争いは「減らす」ことができる。


「愛情も執着」という言葉もある通り、「愛」も、一歩間違えると、

「愛憎劇」に成りかねない。


距離の取り方が、難しいところだ。


「ホリエモン」こと、堀江貴文氏は、数ある著書の中で、

「結婚しても、恋愛はしろ!」と幾度も述べている。

氏は、何も「不倫」を推奨しているワケではなく、例え結婚して

いても、「人を愛するキモチ」を忘れてはならないということだろう。


それが、例え「片思い」でも、「実らぬ恋」でもいいから、「人を

愛するキモチ」を忘れてはならない、ということだ。


人間はどこまで進化しても、動物の一種なので、今後も、どこまで

進化しても、「性欲」とは、切っても切り離せない。


中には、「性欲」の為だけに、相手を見つけようとする人物も

多いとは思うが、筆者は、それはそれで、間違っているとは思わない


究極、それが、人間の「性(さが)」だからだ。


人間が動物の一種である以上は、それは否定できない欲望である。


しかし、もっと高尚な、プラトニックな(高次に精神的な)愛

求めた方が、人生は豊かになる。


性行為は、確かに愛情表現の一種だ。

それに、性行為が無ければ、子孫の繁栄もあり得ない。


ただ、プラトニックな愛を求めていくと、やはり人生自体、より

高次なものになるのではないだろうか。


電車の中でも、絶えずずっと手をつないでいたり、スマートフォンな

どを取り上げて、交際相手などの、すべての行動を把握しようとす

る人物も多いと聞くが、恐らくこれは、「愛情」ではない

「愛情」ではなく、「他者への依存」だ。


相手が自分のものにならなければ、気が済まないのである。

筆者が過去に受けた恋愛相談でも、この手の類の話が、いくつか

あった。


そんな、「他者への依存」で悩んでいる方には、ぜひ、「恋愛小説」

読んでみることをオススメする。


テレビなどでは、恋愛ドラマが多く放映されているが、ドラマや

映画ではなく、「恋愛小説」を手に取ってみるのだ。


ドラマや映画とは大きく違い、「活字から場面を想像していく」ので、

大きな、「想像力」も養える。


筆者が言えたたちではないが、「恋愛小説」を読むと、人物の

感情の代理体験ができるので、実際の恋愛でも、大きく勉強になる。


長い恋愛小説が、ハードルが高ければ、短編の恋愛小説も多く

出版されているし、もっと刺激的な、「フランス書院」のエロ文庫

を読んでみても良い。

内容がかなり刺激的で、熱中すると、1時間で1冊読める。


そうやって、多くの人の恋愛を勉強していくと、次第に、「相手の

心」を読み解く勉強にもなる。

「この人は今、何を欲しているのか」

「この人が本当に望んでいるのは、何なのか」

そんなことが読み解けるようになってくると、普段の人間関係でも、

また、ビジネスにおいても、役に立つ


恋愛で深く傷ついたり、どん底に落とされても、それはそれで、

勉強になるのだ。


筆者とて、失恋など、何度したかわからない。


だが、究極には、「人を愛するキモチ」に勝るものはないのだ。


また筆者の話になるが、筆者も、若いころは、「人を愛する」と

言うより、「自分が愛されたかった」


ただ、自分が、強くなりたくて、カッコよくなりたくて、

ただ、それだけであった。

しかし、30歳手前で大病をしたりして、考えが変わってきた


何より大切なのは、「人を愛するキモチ」なのだと。


今、恋愛で苦しんでいる方は、その苦しみを、おおいに自分が

飛躍するチャンスと受け止めて欲しい。


そして、どうしようもなく傷ついた時には、そっと「恋愛小説」

でも読んでみたら良い。


今の自分に対する「ヒント」が、そこから得られるはずだ。


先日の記事でも書いたが、戦いに傷つき、血を流しても、それでも

なお、あなたに手を差し伸べてくれた異性こそ、「勇者」であり、

「女神」だ


そして、人を裏切るくらいなら、裏切られて傷つき、ボロボロになろ



真のヒーロー、ヒロインは、その時、現れる。


「本日のポイント」

「人を愛し、信じよう」


2021年1月17日
安川 典孝

2021年01月17日