「本にかけるお金を、ケチらない」

「本にかけるお金を、ケチらない」


筆者は、生涯で、だいたい1400冊の本を買い、それらすべてを

読んできた。

もっとも、自腹で本を買い始めたのは、社会人1年目の頃からだが。

現在も、独自に身につけた「速読術」で、毎月だいたい「20~30冊」

には、目を通している。

当然、書籍代はすごいことになっているが、本にかけたお金に関して

は、「回り回って、自分に返ってきてくれる」

本にかけるお金に関しては、決して、「浪費性の出費」ではない

本当の「浪費性の出費」は、パチンコ、競馬、競輪、競艇などの

ギャンブルや、酒、タバコなどの嗜好品の出費である。

これら、「浪費性の出費」は、「一時的な快楽」を与えてくれるだけで

あって、ほとんど生産性がない

筆者も、たまの酒は楽しみにしているが、それも、週1回、缶ビール

などを1缶飲む程度である。

タバコは、一切吸わない。

話は少し逸れたが、本にかける出費は、「大変に生産性の高い出費」

となる。

ましてや、自分で本を買うと、人間はケチな動物なので、

「元を取らねば」という心理が働く。

図書館で借りた本より、買った本の方が身に付きやすいのも、

こういった理由がある。


特に、10代、20代の頃は、「おおいに無理をしてでも」、本を買った

方がよい。

10代の頃は、自分の収入も少なく、(高校卒業で働いている方は

別かもしれないが)

親にお願いしてでも、本を買ってもらった方がよい。

親御さん側としても、子供に本を買ってあげるのを、渋ってはいけ

ない


筆者も、自分で本を買うお金のなかった、10代の頃には、親から

もらうお小遣いで、よく本を買っていた。


学習参考書はもちろんのこと、「芥川龍之介」、「太宰治」、「川端康成」

などの小説をはじめ、マルクスの「資本論」などにも、無謀にも挑戦

していた。


大学時代には、英米文学科に進んだ為、海外小説に積極的に

取り組んだ。

「ヘミングウェイ」、「シェイクスピア」、「ダニエル・デフォー」など

は、まだ読んで記憶に新しい。


小説の場合、「娯楽」とも捉えられがちだが、小説には、重要な

効能がある。

小説では、登場人物の、「感情の代理体験」ができるのである。

人間が現実世界で体験できることなど、至極限られている。


小説では、活字を通して、「人物の感情の代理体験」ができる。

小説の中では、あなたは何にでもなれる。

ヒーローにも、ヒロインにも、悪役にも、「感情移入」にて、容易になることができる。

さらに、現実世界では絶対にできないような体験も、することが

できる。

これが小説の醍醐味である。


また、ビジネス書、自己啓発書に至っては、成功者の体験を

「追体験」させてもらうことで、おおいに自分の肥やしになる。


一冊わずか、1500円ほどで、成功者の「追体験」や、「ノウハウ」

を学ぶことができるので、「格安の自己投資」とも言える。


「ビジネス書の効能」については、実業家であり、作家である、本田

直之さんが、著書、「レバレッジ・リーディング」の中で詳しく述べ

られているので、興味のある方は、ぜひ、手に取って頂きたい。

少し古い本なので、最近は本屋で見かけることは少なくなったが、

Amazonなどで、すぐに注文できる


また、昨今では、わからないことがあると、なんでもインターネット

で調べる風潮があるが、こういったサイトを運営している人間と

しては、ぜひ、何か疑問点にぶつかったら、「本で調べて解決する

姿勢」も重要視して頂きたい

もちろん、インターネットでは、瞬時に、わからないことを解決

してくれる一助になるのかもしれない。


例えば、筆者は2020年に結婚し、結婚に伴い転居をしたが、

その時に、電子レンジの「アースの取り付け」で戸惑った


その時に役立ったのが、インターネットの記事や、YouTube

の解説動画である。


このように、「アースの取り付け」など、「瞬時に答えを知りたい」

ことには、「インターネット検索」は向いている。


ところが、例えば、「簿記2級の勉強法」を知りたいとしよう。


この時、「インターネットの情報のみ」を鵜呑みにするのは、

大変危険とも言える。


筆者のような、「ブロガー」が発言するのも、そもそもおかしい

かもしれないが、ネットの記事には、アクセス数を稼ぎたいあまり、

表現が過剰になっていたり、「バズりやすくなるように」物事を大き

くとらえて記述している記事も目立つ。

さらには、ヘイト系の思想への誘導や、特定の信条を押し付けるよう

な記事も目立つ。


その反面、「本」に関しては、著者がはっきりしている上に、

出版されるまでに、かなりの「スクリーニング」がかかっている。

「スクリーニング」とは、デジタル大辞泉によると、

「ふるいにかけること」とある。

本にも、デマ、嘘の情報は確かにたくさんあるが、その文章が、

世に出るまでにかかっているプロセスが、インターネットの記事と

は、あまりに違う


ブログに始まる、ネットの記事が、「誰でも書ける」のに対し、

「本」はそうはいかない。


まず、「本」を出版する存在になるまでが、かなり大変である。

「出版」というのは、かなりお金と時間のかかるプロセスである。

よって、「回収」が見込めない出版は、出版社も、できるだけ

避けたがる。


先述の、引っ越しの際の、「アースの取り付け」のように、今すぐ調

べたいことなら、「インターネット検索」も、おおいにけっこうだと

思う。


しかし、「重要なこと」、もしくは、そこまで重要でなくても、「吟味

が必要な物事」に関しては、本で調べることをオススメする。


さらに深く物事を調べたい場合は、「入門書の3冊読み」

非常に効果が高い。


何事も、「物事のとっかかり」の際は、その分野の入門書を3冊

ほど読むと、物事がうまく運ぶ確率が高い


1冊では、やはり物足りないだろう。

2冊読むと、両方の本が、同じような主張をしていた場合、それらを

鵜呑みにしてしまいやすい。

そこで、3冊目の出番である。

3冊とも、同じような主義・主張であれば、その情報は、ほぼ間違い

ないだろう。

3冊で、主義・主張がそれぞれ異なっていた場合、2冊が「同じような

意見」、1冊が「異なる意見」であった場合、2:1で、正しい情報の見分

がつきやすい。

これが、「入門書3冊読み」をススめる、大きな理由である。


何度も繰り返しているが、筆者は、特に若者の「読書離れ」を

食い止める一助になるべく、このサイトを立案した


世界はどんどん、「インターネット」が跋扈する状況になってきてい

るが、やはり、「本」から学ぶこと、「本」からしか学べないこと、

非常に多い


1か月に1冊も読めていない方は、まずは、「1か月に1冊」

1か月に3冊読めている方は、「次の月は5冊」

どんどん、本を読む人が増えていって欲しい。


詳しくはまた改めて述べるが、本には、「国を発展させるチカラ」

さえある。

かつて、福沢諭吉の「学問のすゝめ」が大ベストセラーとなり、

日本人を大きく動かしたように。


この記事やサイトを見て頂いた方が、少しでも、「読書」に目覚めて

頂けることを、切に願っている


最後までお読み頂き、ありがとうございました。



「本日のポイント」

「ムリをしてでも、本を買おう」


             2021年1月3日

              安川 典孝

2021年01月03日