「新聞の速読で、多くの情報を狩猟する」
「新聞の速読で、多くの情報を狩猟する」
(2020年5月7日の記事を、加筆修正)
サイト引っ越し後の第1弾記事は、2020年5月7日の
記事の焼き直し。
筆者は2020年9月まで、新聞を毎日3紙、購読していた。
地元のローカル紙が1つ、残りの2つは全国紙である。
「新聞は、このネット社会に不必要」
という文言を昨今では目にするが、筆者はその意見には
値しない。
知人にアンケートしていて発覚したことだが、
「紙の新聞など不必要」論
を唱える人物ほど、
「新聞は隅から隅まで読まなければならない」、
と思っていることがわかった。
ある意味の「マジメさ」から来る、「新聞不要論」であろう。
もちろん、新聞を毎日、隅から隅まで読んでいたら、とても
ではないが、時間が足りない。
某有名ジャーナリストは、新聞を毎日10紙購読しているというが、その読み方はやはり、「速読」である。
速読で読まなければ、複数の新聞から大量の情報をインプットすることは難しい。
筆者とて、ビジネスパーソンをやりながら、こうして文章を綴っているので、毎日、3紙にかけられる時間は、長く見積もっても、合わせて「1時間」である。
生涯で、約1400冊の本を読んできただけあって、1時間程度で、3紙の言わんとすることは狩猟できるようになったのである。
以下、私の3紙速読術を公開しようと思うので、興味のある方は参考にしてもらいたい。
①まず、バッと広げて、いわゆる、「三面記事」は、少し時間をかけて、5分ほどで読む。
三面記事に、その日の各紙のエッセンスが凝縮されている。
②次に、新聞を上下左右に折り、通常の4分の1の大きさで、おのおののページを読むようにする。
この時、小見出しには必ず「すべて」目を通し、また、各見出しの、初めから3~4行を「速読」する。
筆者の場合、スポーツ欄とテレビ欄はスルーしているので、
このやり方で、1紙はたいてい20分で読める。
筆者の場合、職業柄どうしても気になる記事や、書評、本の紹介が出てきたら、大きく蛍光マーカーでくくって、その場でハサミで、おおざっぱに切り抜いてしまう。
こうして切り抜いた記事は、クリアファイルなどに入れて、「熟読」と「保管」の対象にする。
新聞は「汚く」読むものであって、毎日、ぼろぼろに使い倒してなんぼである。
ネットニュースの流し読みでは得られない情報量と、知的エッセンスが、そこにはある。
速読術を身につけたいと思う方は多い。
筆者が思うに、下手な速読本に手を出すより、毎日、限られた時間で新聞を複数読んだ方が、よっぽどしっかりした速読術が身につけられる。
さらに、1紙のみの購読からでは得られない、
「複眼的思考」と、「客観的視座」
が日に日に身についてくることをお約束しよう。
【本日のポイント】
「新聞は、速く、汚く読む。」
2021年1月1日
安川 典孝